浪速の浪人一夜物語(夏休み17日目
ちょっといつもと同じように書くと皆さん飽きてくるといけないので、文調変えますわ😁
今日という日も、いつもと何も変わらぬ平凡な一日であった。
朝7時半に目覚め、朝食をかき込み、木製の日付表示を29に合わせ、薄くなった前髪を気にしながら、自室を後にし、私は2階の自習室へと向かった。
やはりここが落ち着くのだ。
冷房が効いておりまさに快適そのものである。
自分の部屋のエアコンなど、埃っぽすぎてつけれたものではない。
まあ、まだ一回もつけた試しはないのだが。
お気に入りの27番の席に向かい、28番の机に荷物を置き、29番の椅子に足をかける。
自習室の席とは3つで一人分だと私は考えている。
この部屋の椅子はとても特殊で、動かすことはできるが相当重い。
従って、自らの体重をいくらかけてもこの椅子たちは全く動じないのである。
それが何に都合がいいか。
まず、椅子の背に脚をかけたまま腹筋ができるというところか。
自習室の一席のみを用いて腹筋ができるとは本当に驚きである。
一階にある腹筋器具の存在価値を疑う。
そして、この固定された椅子の利点として最も大きいのが、横に並べるとベッドになるということである。
貴方達は、椅子を複数連ねてそこに寝転がった経験はあるか。
大抵の椅子はローラーがついており、体が安定しない。
あるいは、椅子のクッションが弱すぎて体が痛くてとても寝れたものではない。
私の経験では、この世の椅子の97%はこのどちらかである。
しかし、この自習室には、残りの3%に属する椅子がなんと32席もあるのだ。
天国ではないか。
頭に1席、腰に1席、足に1席使えるのである。
これこそがこの世の喜び、浪人をしてよかったというものである。
幸い、現在は夏期講習中にして寮の自習室の利用者はほとんどいない。
使いたい放題食べ放題飲み放題である。
勉学の間に先日購入したポテトチップスを食し、2Lの水を飲んでもO.K なのである。
最早この自習室こそが私の真の自室であり、三階のあの部屋は「寝泊まり部屋」とでも呼んだほうが良いのかもしれない。
最近夜が暑くなってきた。
もうすぐ八月なのだから、当然である。
周りの落ち武者共が、暑い暑いと毎日騒いでいる。
暑いと言うから暑く感じるのだ。
暑い時には「寒い」寒いときには「暑い」と言うのが通ではないのか。
私はいつもそうしている。
最早何が言いたいのかよく分からなくなってきたが、最後に今日の勉強時間を掲載しておこう。
19時時点で毎日500分を安定して勉強に費やせているのは、浪人生として非常に気持ちの良いことである。
周りの夏期講習と呼ばれる予備校の夏のボーナスタイムに参加した者たちにこれができたか。
答えは、否、である。
一ヶ月前の自らの判断は、本当に英断であった。
自分の頭をよしよししてあげたいほどだ。
しかし、よしよしするとまた髪が抜けるので、ここはぐっと堪えるとしよう。
京大オープンまであと一週間を切った。
興奮と緊張、期待と不安、様々な感情がこみあげて来る。
昨年には無かった感覚だ。
のほほんと生きていたあの頃の自分よ、見ているかこの俺を。
学園祭の準備に明け暮れた昨年の夏とは打って変わり、ただ半年後の試験のために毎日を費やす日々だ。
これが割と面白いのだから不思議である。
「浪人してよかった」とかつて河合塾にいた落ち武者共が口を揃えて言うのも納得である。
来年の春、自分も彼らと同じことを言えるように、今はひたすら努力を重ねるしかないのだと、決意を新たにした一日であった。
そろそろ友人のS氏が戻ってくるので、私も勉強をするとしよう。
これめっちゃ気分転換になるわ😁😁😁
長々とすみませんでした笑
それでは、また明日。